楽々金魚飼育

金魚を飼うのは難しいというのをよく聞きます。金魚すくいの金魚やホームセンターの金魚はすぐ死んでしまうとも。でも、金魚はけっこう丈夫で飼いやすい生き物なのです。犬や猫に比べ散歩に連れていったり、糞の始末をしなくてよいのでずっと手間がかかりません。

私も最初は金魚の水をしょっちゅう替えたり病気治療をしたりと忙しくしていたのですが、しばらくしてコツらしいものをつかんでからほとんどなにもしなくなりました。そこで、その「コツ」について紹介したいと思います。

1.大きい水槽を使う  水槽は設置スペースの許すかぎり大きいものを使いましょう。最低でも60センチ水槽は必要だと思います。水槽が小さいと、金魚が暴れたときにすぐケガをしますし、周囲の気温や照明の熱に影響されて水温が大きく変動してしまいます。水温が高まると酸欠になる危険も増大し、小さな水槽は特に夏場管理が難しくなります。餌をやりすぎるとすぐに水質が悪くなりますし、大きな濾過装置の設置場所もありません。よくホームセンターで売っている「金魚飼育セット」の水槽は小さすぎで、金魚がうんと小さいうちしか入れておくことができません。
2.金魚を入れ過ぎない  金魚を入れ過ぎると、水質が悪くなって万病の元になります。金魚が小さいうちはどうしても寂しい気がするのでたくさん入れてしまいますが、1、2年経つと十数センチから20センチくらいに大きくなります。過密飼育していると金魚がバタバタ死んでいきますから、結果として適正な数に落ち着くんですが・・。
 大人になったときのことまで考えれば、金魚1匹あたり20リットルの水は必要だと考えます。45センチ水槽なら1匹、60センチなら3匹、90センチなら7匹ということになりますね。
3.金魚は複数で飼う  金魚は複数で飼いましょう。金魚は群れを作る習性があり、ひとりぼっちにするととてもおびえる個体もいます。複数で飼育すれば、おいかけっこをしてよく運動するので食欲も高まり体が丈夫になります。ただし体格や運動能力があまりに異なる金魚を一緒にするといじめに発展する場合があるので注意が必要です。
4.濾過装置はしっかりと  金魚水槽には濾過装置が絶対に必要です。よく空気を出すエアーポンプだけしか入れていない人がいますが、それでは水はあっというまに毒水にかわってしまいます。毎日くみおきの水と交換するというのであればかまいませんが、しんどいだけです(私の家内が最初エアーポンプしか買ってこなかったので私は毎日「湯冷まし」を作って水替えしていました(爆)そのとき家内は「鍋に金魚を入れるな」と怒りました)。
 エアーポンプの先につけて水槽の中に沈めて使う「投げ込み」の濾過装置はあまり性能がよくありません。モーターで水槽の上の濾過槽に水を汲み上げる「上部式」の濾過装置を使いましょう。上部式の濾過装置は買ったままでは濾過材が同梱されていないので、濾過材も同時に買いましょう。スポンジか綿のようなマットは濾過材としてはあまり生物濾過には役に立ちません。濾過材はセラミックやガラス、砂利などがありますが、あのマットは濾過材の上に乗せて大きなゴミを濾すものです。濾過材は濾過の主役「バクテリア」のすみかになるものです。
5.照明をつける  照明の必要を感じない人は多いと思います。室内にある水槽なら、部屋の照明を点ければ金魚は見えるからです。でも、私はダブルライトのような明るくて水草育成に使えるようなライトを設置して1日12時間くらい点灯するのがよいと思います。なぜなら、光を使って水草や苔、植物プランクトンの活動を利用するのが水替えの手間をはぶき金魚の健康を保つことになると考えるからです。水草利用の水質管理については別に述べます
6.やたら掃除、消毒しない  水槽の水と濾過装置は「ぬか床」に似ています。といっても最近はぬか床のある家は少なくなったのでピンとこないかもしれませんので説明すると、ぬか床とは家で漬物を作るときに野菜を埋め込んでおく米ぬかのことです。
・・・金魚の話でしたね。水槽と濾過装置には金魚の排泄物等の汚物を処理するバクテリアのシステムができあがっています。このシステムは水槽をセットしてから数週間かけて大事に育て上げた巧妙なものです。ぬか床も適度に野菜汁を供給しつつかきまぜて熟成させ巧妙な発酵のシステムを作りあげたものです。水槽や濾過装置を掃除、消毒すると、このシステムはたちまち崩壊して元の木阿弥になってしまいます。もういっぺん、病気発生の危険が大きい水槽の立ち上げ期をやり直すことになります。そして病気が発生したら、またまた大掃除、消毒・・・これを繰り返していると金魚飼育が嫌になってしまいます。
 出来上がった水槽の水と濾過装置はできるだけ大切に温存しましょう。別に水槽を立ち上げるときには古い飼育水と砂利を拝借して急速に水を立ち上げるという技を使うことも可能になります。


つづく

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