金魚飼育にはまっていると、だんだんと水槽が増えていきます。でも、アパート住まいの身では大型水槽を増設するわけにはいかず、小型の水槽を工夫して使うことになります。その際、小型水槽用には強力なライトが販売されていない(あっても高価)ことから、小型水槽用のライトを自作してみることにしました。水槽が小型といっても水草や苔を生やして自然な水槽にするためには強力なライトが欠かせません。今回は電球型蛍光灯22WX2の仕様で作ってみました。
なお、この記事を読んで自作したライトにより火災、感電等の損害が生じたとしても当方は一切責任を負いません。自作は自己責任でお願いします。
加工が容易な0.5ミリのアルミ板を曲げて磁器のソケットを装着しました。磁器のソケットは割れやすいので取り扱い注意です(注意したにもかかわらず割ってしまいました)。
点灯すると本体は非常に熱くなります。その分放熱しているということなのでしょう。樹脂のフタが反ることはなくなりました。
沼ガメの飼育をしている方のHPをみると、「カメは水を非常に汚すので濾過装置を設置してもあまり効果は期待できない。水替えを毎日する方がよい」と書いてある場合が多いです。でも私は横着者なので「え?、毎日水替えなんてしんどくてできない!なんとかして濾過を立ち上げて2週間に1回程度の水替えで済ますのだ!」と固く決意したのでした。
カメ水槽で濾過装置を設置してもうまくいかないのは、カメ水槽では水位が低く水量が少ないので水が汚れやすいことと、エアレーションをしないので酸欠になっていることが原因ではないかというのが私の推測です。そこで、水量を増やし、酸素供給に優れた上部式フィルターを採用することを考えて濾過水槽を追加しオーバーフロー式でカメ水槽の水を循環させることにしました。
なお、サイホン管を使ったオーバーフローシステムはよしをさんのHPにある「外掛けオーバフロー濾過システム」のアイデアをそのまま参考にして、より簡略化したものです。
濾過水槽には60センチ水槽(60リットル)を2本使用します。底面フィルター(ニッソーバイオフィルター×3枚)を入れて上部フィルターと接続してあります。写真のように板などを利用して上部フィルター用のポンプを残った半分のスペースに設置し底面フィルターと接続します。給水パイプを水道管で延長してカメ水槽(90センチ水槽)に導きます。ニッソーの場合フィルター類のパイプは2種類しかなく、太い方は外径が20ミリの水道管の内径と同じで、細い方は外径が13ミリの水道管の外径と同じです。水道管と簡単に接続して改造することができます。
構造を図解したものです。漉過水槽の水はすべて砂利の下の底面フィルターを通って出て行くため小さな稚エビや稚魚が漉過装置に吸い込まれる心配はありません。また、ヒーターとサーモスタットは漉過水槽内に設置しますので、カメにいたずらされたり噛まれたりすることもありません。
濾過水槽からカメ水槽に水を送り込むと濾過水槽の水位が下がりカメ水槽の水位は上がります。両水槽の間は写真のようなサイホン管のオーバーフローパイプ(20ミリの水道管×2)で結ばれているので、カメ水槽の水は濾過水槽に戻ってきます。
カメ水槽を図解したものです。漉過水槽からポンプで送られた水は砂利を掘らないようにエルボで水平に向きをかえてカメ水槽に入れます。カメ水槽からサイホン管を通じて水を漉過水槽に戻しますが、入口にはストレーナーをつけて餌や魚が吸い込まれないようにしてあります。目の粗いストレーナなので食い散らかした餌などは漉過水槽に入っていきます。
濾過水槽とカメ水槽は水位がカメ水槽の半分くらいの高さになるように高低差をつけて設置してあります。そのため、水位調整用のしかけが不要になり、水槽の間をサイホン管で結んだだけの極めて単純な構造になっています。
左側の漉過水槽にはミナミヌマエビとスネイル、各種稚魚がいます。右側の漉過水槽にはコリドラスとミナミヌマエビ、スネイルがいます。カメ水槽にはどじょう、めだか、ミナミヌマエビ、スネイル、しじみとカメがいます。水質浄化に大きな役割を果たすのは、エビと貝類です。これらの小さな生物はなんでも食べます。食べ残しの餌や生物の死骸、植物性の苔や藻類等、およそ栄養になりそうなものはなんでも処理していきます。繁殖スピードが早くてすぐに十分な処理能力をもつのもよい点です。そして増えすぎればカメの食糧になってくれるのですから、言うことなしです。
カメは脱走の名人らしいです。また、からすやネコなんかのいたずら防止のためにも水槽に蓋をしておいたほうがいいと考えました。ちなみに、カメの水槽にはガラスやプラスチックの蓋はしません。日光の中の有益な紫外線を吸収してしまうからです。ゴルフ場のネットやフェンスの金網等、いろいろ考えてみましたが、ホームセンターでいいものを見付けました。
インテリアラックという商品名で、このネットを壁に掛けてそこにフックを付けていろんな物をぶらさげて使うらしいです。白と黒がありましたが、目にうるさくないように黒を選びました。2000円そこそこだったと思います。寸法はちょうど90センチ水槽にどんぴしゃり(90X45)でした。
このネットを自転車どろぼうが使う(笑)大きなワイヤーカッターで切断してパイプのあたる部分を切り取ります。後はぺたんと水槽の上に置くだけです。結構重量があるのでこれでしっかり脱走防止の効果があると思います。陸塲との間隔が狭くてカメが力業で持ち上げる心配があるときは、ピンチのようなもので縁に固定してしまうといいと思います。
漉過してカメを飼うというコンセプトは漉過水槽の追加によって成功しました。しかし漉過水槽を横に並べていたのではスペースを大きくとってしまいますし、カメ水槽の水位の変更も容易ではありません。そこで高い所まで水を揚げられる外部フィルターを使って漉過水槽をカメ水槽の下にもってくることにしました。
構造は、上段のカメ水槽からサイホン管を通って排出した水をパイプで下段の漉過水槽に導きます。濾過水槽には上部濾過装置が設置してあります。また、漉過水槽の水は底面フィルターを通して2基の外部フィルター(エーハイム2213)に入れます。外部フィルターの排水は上段のカメ水槽に戻ってくるというものです。
最初はサイホンの出口のところに1.5リットルのペットボトルを切ったカップを設置してありました。また、サイホンの口径が小さく(20φ)流量が十分ではないためサイホンを2本使用していました。しかしこれではオーバーフロータワーがとても大きくなってしまいますので構造を変更しました。サイホンを25φにして流量をアップし、空気溜まりを設けてエア抜きが完全に行えるようにしました。オーバーフロータワーは50φのパイプにしてカップも専用のものを塩ビパイプで製作しました。初期型に比べ大きさ(太さ)は約半分になり大幅にコンパクト化できました。この仕様は「かめやんの濾過装置XP」として販売中です。
下段部分のアップです。上部フィルターはニッソーのスライドフィルター600です。上部フィルターにちょうどいい穴があるのでそこからオーバーフローのパイプを入れてあります。
制作にはとくに難しいところはありませんが、上段の水槽の給水パイプ(シャワーパイプ)は水面から出ていなければなりません。水面下にあるとポンプが停止したときに水が逆流して下段の水槽から溢れてしまいます。