飼育総合編  1.カメはサルモネラ菌を持っていて危険では?

萬次郎これは過去にも何度か騒がれてますよね。こういう報道がされるたびに飼ってたカメを川に捨てたり殺したりする人がいるから、カメが気の毒なんですけど・・・。
あねごそうやなぁ。そやけど、カメを含む爬虫類が腸管内にサルモネラ菌を持ってる場合があることは事実なんや。それから、実際に飼ってたカメからサルモネラ菌に感染したケースも報告されてるしな。
萬次郎そもそも、サルモネラ菌ってどんな菌なんですか?それって、カメしか持ってない菌なんでしょうか。
あねごいや、爬虫類だけやなしに、哺乳類、鳥類なんかも持ってる場合がある。ペットという点からいえば、犬や猫、小鳥なんかが持ってる可能性があるわけや。それに、サルモネラ菌にもいろんな種類があって、人間に感染して症状を引き起こすのはその中の一部の種類だけなんや。そういう点では、大腸菌なんかと似てるな。
萬次郎あれ?それだったら、カメだけ排除しても、サルモネラ菌に感染するリスクはやっぱりあるわけで、カメだけをターゲットにして騒ぐのはイジメと違いますか?
あねごそれだけ、カメが一般に身近なペットとして親しまれてるから、話題になりやすいんやろうな。それに、カメが多くの場合濾過装置のない悪臭のする不衛生な水槽の中に飼われてて、その不潔なイメージと「ばい菌」というイメージがぴったりマッチするということちゃうやろか。
萬次郎不名誉なことですよね・・・。それはそうと、サルモネラ菌がカメに限らず動物一般が持ってる菌だとすると、感染を防ぐには、カメを捨てるんじゃなくって、もっと有効な方法をとらないといけないことになりませんか?
あねごそういうこっちゃな。生き物をさわったら、手をよく洗う。口移しで食べ物を与えたり、食器を共用したりしない。生き物の飼育器具を食べ物や食器のそばで洗わない。バランスのいい食生活をして、腸内の細菌バランスを整えて、抵抗力を高める。ま、そんなとこやろな。
萬次郎文部科学省だか、教育委員会だか、そういうとこが「学校でカメを飼ってはダメ」という見解を発表したらしいですけど・・・?
あねごこれは最近の「抗菌・除菌」ブームに見られるような日本人の潔癖主義と「事故があったら危ないから」といって遊具を撤去してしまうような学校運営の基本姿勢からいって、当然の結論やと思うけどな。そんな手の触れるとこだけ徹底的に除菌しても空気の中にいっぱい細菌は漂ってるし、遊具を撤去することで子供の運動能力の発達が妨げられてもええんか、という疑問がカメにさえ湧いてくるんやけど。