亀の楽園建設計画

千葉県のハナガメさんの場合


それは1通のメールからはじまった

千葉県のIさんからメールが届きました。「亀を水槽で飼育しているが、水の汚れと匂いがすごい。ホームページにあるようなろ過装置を作ってくれる業者を紹介してほしい」とのことでした。熱帯魚のオーバーフロー水槽を「お店のインテリア」として設置してくれる業者というのはよく聞きますが、亀の飼育設備を一般家庭に設置する業者というのは聞いたことがありません。そこで、ノウハウと資材を持っている管理人が訪問してIさんと(もちろん亀さんも)相談して対処方法を考えることになりました。



クライアントは「ヘビー級」

千葉まで出張して状況を確認すると・・・クライアントの亀さんは甲長25〜30センチ級のハナガメが2頭、甲長15〜20センチのクサガメ1頭です。ハナガメは90X45センチ水槽に、クサガメは45X30センチ水槽にそれぞれ入っていて、水槽の水位は3割くらいです。ろ過をまったく行っていない水槽内の水は茶色くにごり、大量のフンが堆積しています。匂いがひどいので、水槽にはガラスふたを被せてあります。それでも隙間から漏れる匂いは相当なものです。ハナガメたちは13年前に手のひらサイズで買ってきたそうなのですが、どんどん大きくなり現在の状況になったとのこと。



巨大水槽が必要に?

カメ達の体重からして、ろ過が成立するだけの水量を確保しようとすると150センチ以上の大型水槽が必要になります。しかし、部屋にはそのようなスペースがありません。また、ハナガメ用とクサガメ用の2つの水槽が必要で、それぞれ陸場を設ける都合上半分程度しか水を入れることができません。もっとも、幸いなことに亀水槽のある部屋に面して広いルーフバルコニーがあり、そこにろ過水槽を設置できそうです。状況確認ができたので、一旦仙台に戻って策を練ることにしました。




屋外ろ過槽・屋内2段水槽で解決

水量の確保のためろ過槽は屋外に設置することになりました。屋内の水槽との間はポンプで循環させます。日光が当たると水温が上がりすぎそうなので、日よけも製作しました。ろ過槽だけで約300リットルの容量があります。管理人の亀水槽から飼育水を運んでろ過を急速立ち上げしました。



120X60X60センチ水槽を設置

まず屋外側を作っておいて、日を改めて屋内側の設備を製作しました。120センチ水槽を搬入、上段に設置し、従来の90センチ水槽を下段に設置します。屋外のろ過槽からの水は上段の水槽に入り、サイホンのオーバーフロー装置(かめやんのオーバーフローキット)を通じて下段の水槽に入ります。下段からはポンプで屋外のろ過槽に循環させます。配管はエアコン用の開口部を通し、ポンプはすべて屋外に設置し静音化をはかりました。



完成!カメも満足

状況確認を含めて4回千葉まで往復して、ついに完成!ろ過は有効で匂いが無くなりました。13年間糞の匂いに悩まされていた飼い主のIさんは「ついに念願かなった!」と大喜び。ハナガメさんもきれいな水で快適そうです。糞の片付けをする生物を入れる、冬場の加温方法を考える等まだまだやることがあるので、今後とも継続して設備の改良や飼育方法の改善を行う予定です。



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